【衝撃】神戸製鋼対象のEB債、株価急落で発行1ヶ月でノックイン

発行されたばかりの神戸製鋼所対象のEB債が、ノックインでいきなり利率が年率0.5%、さらに元本割れの可能性大

驚きのニュースがかけめぐりました。購入した投資家さんは気の毒として言いようがない事態が発生。

某証券会社が今年夏に売り出された神戸製鋼所株対象の他社株転換条項付円建て債券(EB)が、発行後1カ月でノックイン事由の発生してしまいました。これはアルミ・銅製品の検査データ改ざん問題を受け株価が急落したための2次災害です。

このEB債は、受け渡し日の17年9月11日から3カ月ごとに6回、利払日が設定されていて、利率は当初3カ月は年7.00%(税引き前、3カ月後は株価が利率判定価格を下回った場合0.50%)、設定された期間中に一度でも株価がノックイン価格(神戸鋼株の9月11日終値(1333円)を25%下回る999円)を下回った場合、最終評価日に株価が転換価格未満であれば、株式に転換される(または現金調整額で返還される)仕組み。利率は高いが、株式転換時に含み損を抱えるなどのリスクも高い金融商品なんです。

EB債などの仕組債は怖いですね。 

売出期間中に、神戸製鋼所の経営陣がデータ改ざんの問題を知っていたという事実

日本経済新聞によると、神戸鋼の経営陣がデータ改ざん問題を巡り、現場の管理職から報告を受けたのは8月30日。公表まで1カ月以上の時間を要した。「投資するかどうかは自己責任だが、売り出し期間中に神戸鋼が何らかのアナウンスメントを行っていれば、販売中止の可能性もあったかもしれない」(別の国内証券)との見方も出ている。

これはひどい。確かにEB債の発行は商品を作る会社が、対象証券を決めるだけでしょうから神戸製鋼所に確認していたかも疑わしく、また確認したとしても問題を把握している経営者がなんらかのアクションを起こさないと販売している証券会社には情報が伝わることはないのは想像がつきますが「本当にタイミングが悪すぎる」としか言いようがありません。

仕組債の購入は細心の注意が必要

このEB債もそうですが、仕組債という商品は、一見魅力的な売り文句があります。また債券という名称なので安心感を感じてしまうものです。これがワナなんですね。

今回の神戸製鋼所対象のEB債は利率が年率7.00%という魅力的なレートがついています。ただし、それだけ有利な利率がつくにはそれなりのリスクもあり、その利率をもらい続けるには神戸製鋼所の株式が999円を下回らないという条件でした。

これは単純に神戸製鋼所の株価を現証券としたオプションを募集した資金でポジションを取っているだけです。オプション(ノックアウトオプション)から入る収入を利率として分配しているだけで、もしノックインしたらリスクは購入者がすべて被るという設計になっています。ノックアウトオプションは個人では購入するのが難しいので仕組債という形で提供されているのですが、実際のオプション料は年率10%は超えるのではないかと推測しております。

もちろんノックイン価格を下回らなければいい商品ということになりますが、実際はオプションを持っているのと同じことと思って購入した方が良いですよとアドバイスさせていただきます。

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